新潟市東区にあるカラオケスナック店に自動火災報知設備の工事に行って参りました。
こちらは既存の建物ですが、カラオケ店として営業するには近隣への防音対策により窓を塞いだり、防音壁にしたことにより確認申請をして、自動火災報知設備の設置が必要となりました。
以前は、300㎡より自動火災報知設備の設置が必要な建物でしたが、平成19年1月20日の兵庫県宝塚市のカラオケボックスで発生した火災を受け、人命危険性の大きいカラオケボックス等の施設に対する防火安全対策の強化を図るため、消防用設備等の設置基準等の見直しを行うため消防法施行令等の改正を行いました。
現行法では、消防法施行令別表第一(2)項ニ、(16の2)項カラオケボックス、漫画喫茶、複合カフェ、テレフォンクラブ、個室ビデオ等に掲げる防火対象物の部分で、(2)項ニの用途に供されるものについては、規
模に関係なく自動火災報知設備の設置義務があります。
消防署からの熱心な指導もあり私どもの元請会社様からもお見積後、早々にご依頼を頂きました。
既存の建物では、露出配線施工も致し方ないとお客様に了承を頂いておりました。しかし、調査にお伺いした際にはクロスの張り替えたばかり、こだわりの内装仕様ということもあり、弊社もプロとしてできる限り内装に影響が無い隠蔽配線を目指しました。
受信機周辺 総合盤周辺 感知器 ベルと全員で工夫して全て隠蔽配線にて施工致しました。時々、ユーモアのあるお客様より「受信機も隠れていると良いよね」というお言葉を頂戴しますが、受信機は隠蔽出来ません(笑)
カラオケ店では、大音量を出す音響装置が設置されていますので、自動火災法設備のベルの音が聞き取れない等の懸念材料があります。ベルの数量を増やしたり、火災時にカラオケの電源カットさせるカットリレーの設置をしてベルの音を優先させる特殊コンセントの設置も致します。
工事完了・試験調整・消防検査と無事完了致しました。