実は、前から気になっていた商品があり、いつか使用してみたいと思っていたところ、この度ご依頼いただいた工事で施工条件が揃ったため採用することにしました。簡単にご紹介いたします。
「セルパック」という商品で、使用条件を選ばず、冠水、直埋、屋内外どこでも使用可能な低圧ケーブル用接続材です。ケーブルの接続部分をケースで覆い、その中にレジン(樹脂)を流し込んでケース内を満たし、外部から水が浸入しないよう完全に防水するというものです。
メーカーが謳っている特長は、
①接続作業が簡単(短時間で行える)
②ケーブル接続以外は、付属品のみで作業可能
③高い防水性がある(JIS C 0920 IPX8 相当 メーカー規格)
④ケースも耐候性に優れ、外部衝撃にも強く、高い機械的強度を保持
⑤有害物質を一切含まない為、エコケーブルへの適用が可能
⑥レジン注入直後に通電可能
などです。
ケーブルの接続部分です。ここで接続材を使用します。
ケーブルシースを研磨してケースに収めます。
ケースに蓋をして両端をテープで座巻きします。
テープは付属の自己融着テープです。
ケースの3箇所にジョーゴを取付けます。
(中央のジョーゴからレジンを流し込みます。)
中央から流し込んだレジンが両端のジョーゴに入った状態で静止すれば流し込み完了です。
硬化するまでの時間は、注入後60~80分とありました。
(完全硬化まではもう少しかかるようでしたが。)
硬化したらジョーゴを切断します。
説明書には「金切り鋏」でとありましたが、慣れもありカッターの方がきれいに仕上がりました。
という、レジン注入形ケーブル接続キット「セルパック」でした。
実際に使用してみると、防水性としてはかなり高いものだと感じました。
作業もし易く、回数をこなすことで更に効率よくできそうです。
そうそう頻度はないかもしれませんが、それなりの防水施工が求められる現場での作業には、また使用することになりそうです。
ケーブル接続工事についてご紹介いたしました。
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