本日は、新潟市のお寺の誘導灯補修工事に伺っております。誘導灯は火災時に煙に巻かれた時や、停電時の暗闇で避難方向を教えてくれる大事な設備です。
交換する誘導灯の一つです。常用電源では点灯できますが、予備電源バッテリーに切り替わると点灯できない為(充電能力低下:これはとても危険なことです)、器具ごと交換します。
交換する部材の一部です。白い板はリニューアルプレートと言い、既存の誘導灯を外した時に見えてしまう、天井についたランプの焼け跡等を隠してキレイに見せる化粧板です。
作業前に必ずブレーカーを遮断して作業中の感電防止とします。
誘導灯の器具交換工事(※)を行う場合は、電気工事士と消防設備士の資格が必要となります。
※既存のものと同型型番の交換の場合は、電気工事士の資格で可能ですが、現在主流の高輝度型の誘導灯に交換となると、内臓バッテリーの容量や種別(大きさ)が適正かどうかを消防に届け出て許可を得る必要があります。
リニューアルプレートを取り付けて、新しい器具を配置します。
既存のものより小さいですが、光源がLEDですので高輝度、省電力、ランプ長寿命となります。
それぞれの箇所で交換完了です。ご拝読下さっている皆様も必ず見たことがある光景ではないでしょうか。
今日の現場の隣に使用されていない保育園があり、そちらの誘導灯はブレーカーを切って(消防協議済み)消灯させ、さらに内臓バッテリーも外し回収します。なぜ外すかというと、古く放置されたバッテリーは発火の危険性があるからです。
バッテリーの発火・爆発の原因は内部のショートや過充電による「熱暴走」という現象です。古くなったり破損したバッテリーは、その「熱暴走」の現象になりやすいのでその危険性を視野に入れて回収させて頂きます。
誘導灯設備は器具とバッテリーの両方が正常な状態でないと、有事の際に真っ暗で避難方向が解らず逃げ遅れる可能性があります。
古くなった器具、充電能力の低下してしまったバッテリーは速やかに交換することが大切であり、その建物を管理する人間の義務だと感じます。
以上、避難誘導灯の交換工事をご紹介させて頂きました。